ABOUT
■『KATAKURICO』とは?
『KATAKURICO(カタクリコ・通称 KTC)』は、TOKYO FM(エフエム東京)公認の下
スタートした都内近郊の大学のアナウンサー&放送系研究会・研究部が加盟し、
音声番組や動画制作を行っている学生団体です。
名前の由来は1990年代にJR渋谷駅ハチ公口の地下の雑貨ショップ(のちに
ファーストフード→カフェ)に併設された TOKYO FM のサテライトスタジオ
「KATAKURICO Studio」です。
■『KATAKURICO』の歩み 〜「ライセンス」と「KTC本大会」〜
1990~1998年、「KATAKURICO Studio」から毎週月~木曜日(スタート当初は
~金曜日)に “渋谷で4時は、カタクリコ!”というタイトルコールのもと
『KATAKURICO HOT LINE ~GOLD LASH』というラジオ番組を生放送していました。
一方 週末は番組放送がなくスタジオが使われていなかったため、番組放送のない
週末のスタジオ空き時間帯を学生に提供する企画が浮上。このとき TOKYO FMからの
呼びかけに応じたのが、当時 ビクター音楽産業(現 JVCケンウッド・ビクター
エンタテインメント)の広報室内でマーケティング調査の一環として行われていた
新譜試聴会の参加学生たちの要望に応じて発足した「ミミズク村(MBA=Mimizuku
Broadcasting Association)」の参加学生たちです。
こうして1992年4月に結成されたのが、現在の『KATAKURICO』の前身となる
「KATAKURICO CAMPUS DJ」でした。
★「ライセンス」のはじまり
ちょうど上記と同じ頃、池袋にあった「トヨタ オートサロン アムラックス(現 トヨタ自動車
池袋ビル)」内のサテライトスタジオでも学生DJによる番組が放送されていました。さらに
BS放送の番組レポーターなどに学生が起用される機会が多々あり、こうした番組出演に
あたって一定以上の技術が必要とされるようになりました。
そこで技術力向上の指針とし番組出演資格の基準となるようTOKYO FM公認のもと
実施されたのが、「DJライセンス」「MDライセンス」でした。
★「KTC本大会」
KATAKURICO発足当時、DJのスキルや制作した番組を発表する機会は各大学が開催する
番組発表会のみに限られており、自分たちの制作した番組がどのようにリスナーや視聴者に
伝わりどんなふうに評価されているのか、客観的な判断ができない状態が続いていました。
その問題を解消すべく所属団体の学生たち発案のもと企画・開催されたのが、2003年、
当時 25大学・2000人が所属する『KATAKURICO』の学生たちの中から “No.1 DJ” を
決定する「D-1グランプリ」でした。
その後 2006年には大会名称を『KTC本大会』に改称。公平かつそれぞれの実力を
思う存分発揮し結果に反映できるよう工夫を重ねながら、「DJ部門」「映像部門」の二部門を
設けて予選を行い優勝校を決定するグランプリ方式での大会形式が確立されました。
以来 KATAKURICOの活動は、「DJライセンス」「MDライセンス」(DJ・MD各2級・1級)
取得を通じて技術の習得と向上に励み、その集大成として学生たち自らが企画・運営、参加する
「KTC本大会」を開催する流れに。
さらにKATAKURICOの活動を通じて学外の他団体との交流も活発に行われ、こうして得た
スキルや情報が自身の所属する学内の団体の活動で発揮・還元される好循環を生み出して
いったのでした。
■『KATAKURICO』の運営
KATAKURICO結成当初 運営は TOKYO FMグループの「新世代生活研究所」が行って
いましたが、のちに同社が吸収合併され、運営は TOKYO FM 主催の下『KATAKURICO』
所属団体の学生たち主体となって行い、その活動を TOKYO FM のグループ会社である
「サウンズネクスト(旧 エフエムサウンズ・2022年1月〜現社名に変更)」が
“KATAKURICOの運営事務局” としてサポートする形で続いてきました。
■ 現在の『KATAKURICO』と今後について
2019年末からの新型コロナウイルス感染症の世界的な感染拡大を受け、全世界的に
社会活動が制限される事態に。その影響は教育機関にも及び、多くの学生たちが通常の
学生生活を送ることが困難な状況となりました。2006年から続いていた『KTC本大会』も
2020年にオンラインで実施したのを最後に中止せざるを得なくなりました。
こうした中 2021年10月、これまでMBAの運営で行われてきたライセンスの一部
(DJ・MD各3級)を KATAKURICO(KTC)運営事務局に移管。
現在はKTC運営事務局主体で、不定期ながらオンラインでの「DJライセンス」の実施や
ラジオCMコンテストの開催、プロ仕様のスタジオで現場・現役ディレクションによる
収録参加の機会を設けるなどの活動を行っています。
今後 KATAKURICO(KTC)運営事務局では、コロナ禍を経て変化したであろうみなさんの
活動環境や状況を鑑みながら、オンラインや対面方式を交えつつ、大学のアナウンサー &
放送系研究会・研究部、さらに放送・音声メディアなどに興味のある学生に役立つ情報発信や
活動のサポートを行っていければと考えています。